結束の手順が比較的簡単で、高強度ということも認知されてきているSCノット。
しかし、その特徴をよく知っておかなければライントラブルが起きることもあります。
筆者もSCノットを使用していますが、使うべきシチュエーションやノットの特性をとても意識しています。
本記事では
「SCノットっていいところばかりなの?」
「どういう釣りに使うか分からない」
といった釣り初心者の疑問・お悩みを解決いたします。
分かりやすく解説いたしますので是非最後までご覧ください!
SCノットのデメリット3つを解説
強度が強く結束が簡単なSCノットにもデメリットがあります。
とても優れたノットであることに違いは無いのですが、デメリットをしっかり理解してから使用しましょう。
1.「ガチッ」と結束するのが難しい。
結束が簡単と言っておきながら難しいというのも、少し自分でも躊躇しましたが結束にはかなりコツがいると思っています。
例えば、FGノットと比較してみます。
FGノットはPE・リーダーと交互に編み込んでいきテンションをかけているので、比較的組んでいるときにお互いが食い込みやすいのです。
それに対しSCノットは、リーダー上にPEラインを巻き付け最終的にはリーダーと絡みつくような格好にはなります。
そのため結束途中の段階で滑りやほどけ、絡みが発生しやすいといったデメリットはあります。
2. 細いラインとの相性はあまり良くない
細いラインと言っても定義は難しいのですが、私の経験上は0.6号以下のPEラインで結束をする際に上手く結束出来ないことが多いです。
その理由は1番のデメリットと重複するかもしれませんが、結束の手段的に食い込みが弱く滑ってしまうからだと考えています。
もちろん、うまくいかない時にラインが細いときほど巻き付ける回数を増やすという手段もありますがそれもたかが知れています。
何度やってもうまくいかない人は、アジング等のライトゲームで使う細いPEラインでSCノットを組んでいませんか?
それは結束の腕ではなく、ノットの特性かもしれません。
3. 結び目が比較的大きい
これもFGノットと比較すると、結び目は結構大きくなるノットです。
結束部の長さは巻きつけ回数で調整できますが、それを嫌がって巻きつけ回数を極端に少なくすると強度が著しく低下するのでやめましょう。
結び目が大きい事は、釣りのジャンルも選びます。
例えばアジングでは、細いPEラインを使うことが想定されているしロッド自体も繊細で細いです。
アジング用のロッドはガイドも比較的小さいです。
その釣りにSCノットのような結び目が大きいノットを組むとガイドに干渉しやすいですし、ライトゲームでは有効な垂らしを長くしたキャストはしづらいです。
デメリットもあるがこんなメリットも!
SCノットの代表的なデメリットを3つ紹介しましたが、使いどころやコツさえつかめばとてもいいノットです。
メリットも紹介します。
慣れてしまえば早く組めるノット
慣れてしまいさえすれば、FGノットを組むよりも確実に早く組めます。
デメリットの時に紹介した、ラインの滑りやすさを克服すべくノットの組み方を練習しましょう。
SCノットの結び方の記事でコツは詳しく解説しています。
最終締め込み時に三方向からY字に均等に力をかけることを意識すれば、きれいに滑らず締めこめます。
高強度がなんといっても魅力
筆者はサーフフィッシングに一番時間を費やしますが、SCノットは対青物でも十分な強度です。
しっかり組むことが出来れば95%の強度がります。
サーフからの中型の青物やサケ、大型のアカエイと何度もSCノットで格闘しましたがノットはいつも無事でした。
もちろん、離島や沖磯で何10キロの魚を捕るという釣りには使用できませんがショアからの釣りではこのノットは万能だと思っています。
現場でも組めなくはない
難しい手順の摩擦系ノットも多い中、手元がかじかんだりしていない限りは現場で結びやすいノットです。
多少風が吹いていても、巻き付けの手順さえしっかり行えば結束までもっていくことができるでしょう。
SCノットのデメリット まとめ
それでは本記事についてまとめます。
- 結束はラインが滑りやすく難しい
- 細いラインとの相性はあまり良くない
- 結び目が比較的大きい
- 強度は高く、慣れたら速く組めるノット!
SCノットの特性を理解すれば、とても有効なノットだと思います。
是非SCノットを組んで釣りをしてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。