この記事ではFGノット、SCノットそれぞれのノットの結び方の違いや特長、本当に強い強度が得られるのはどちらなのかを詳しく解説していきます!
FGノットは今では誰もが知っている最もポピュラーなノットですが、近年注目度が高まっているのがSCノットです。
ラインを編み込むことによる摩擦で強度を得るFGノットに対し、SCノットはラインを巻きつけて結ぶことにより強度を得るノットです。
本記事では
「FGノットとSCノットはなにが違うの?」
「使い分けはあるの?」
といった釣り初心者のあなたの疑問にお答えします!
FGノットとSCノットの違い
まず、2つのノットの大きな違いとしてはその結び方にあります。
FGノットはラインを交互に編み込んで結ぶのに対し、SCノットはラインを巻きつけて結ぶという違いがあります。
ハーフヒッチの回数は違うものの交互に結ぶことに変わりはありません。
ただ、FGノットの編み込みは交互に行うので順序を間違わないように気を付ける必要があります、一方、SCノットの巻き付けでは巻き付け方向が一方向なのでSCノットの方が手早く行うことができます。
見た目(コブ)のちがい
FGノットとSCノットの結束部の見た目(コブ)の違いについてですが、結束部の厚みについては双方ともそれ程大きな変わりはありませんが、しいて言うならFGノットの方のコブが大きいように感じます。
その他の違いとしてはSCノットの方が結束部が長いことが挙げられます。
写真はFGノット編み込み24回、SCノット巻き込み25回で行っていますが見た通り、SCノットの方が若干長くなっています。
PEラインを2つ折りにして巻き付けている分、結び目が長くなります。
(写真上がSCノット、下がFGノット)
強度の違い
FGノットとSCノットどちらが強いという議論はいろんなサイトでも行われていますが、私の結論としてはFGノットの方が強く、しかも安定した強度が得られます。
また、FGノットですっぽ抜けというのはあまり耳にしませんが、SCノットはすっぽ抜けるというのはよく耳にします。
SCノットは正しい手順でしっかりと結べばFGノットに匹敵する強度を出すこともできますが、巻き付け部が重なりあったり、締め込みが甘いとすっぽ抜けの原因となります。
SCノットは手順が少なく簡単だからこそシビアな結び方が求められます。
結束速さの違い
結束速さの違いについては断然SCノットの方が早く結ぶことができます。
一般的にはFGノットはメインの編み込みを交互に20回以上、ハーフヒッチを各10回、エンドノット、という具合です。
一方、SCノットはPEラインを二つ折りにしてリーダーに巻き付け20回以上、焼きコブ、ハーフヒッチ、エンドノットと工程が少なく結びやすいので時間もかなり短縮できます。
試しに双方のノットにかかる時間を計測してみましたが、結果的にはSCノットの方がFGノットより平均して3分~4分ほど早く結ぶことができました。
ライン同士の太さ
FGノット、SCノット共にライン強度の80~90%程度まで出せるといわれていますが、PEラインとリーダーの太さによっても結束強度が変わってくる傾向にあります。
特に極細のPEラインや太いPEラインの場合は結ぶ時もやりにくく、失敗が多くなりがちなので特に注意が必要です。
ターゲットによってラインの太さも変わるのでラインの組み合わせにも気を付けましょう。
FGノットとSCノットの強さ|まとめ
- FGノットは編み込み、SCノットは巻き付ける
- 結び目の大きさと長さが違う
- 強度と安定性はFGノットに分があり
- 結束速さはSCノットの方が早く結べる
- ライン同士の太さに注意
FGノットSCノットいずれも結束強度が高いノットですが、手順を間違うと適正な強度が得られなくなります。
編み込む順序や回数、締め込み具合などに注意して慎重に結ぶことが重要です。
結び方によって釣果が変わってくるので、強度の得られるしっかりとした結び方を覚えましょう。