この記事では、PEラインとリーダーの主な結束方法を7つご紹介いたします。
リーダー(正式名称ショックリーダーライン)は、根ズレに弱く伸びがほとんどないPEラインに欠かせない相棒です。
筆者も釣りを始めた当初は上手く結束が出来ず苦労をしました。
練習を重ね自分の結んだリーダーで大物を釣り上げることが出来ると、喜びもひとしおです。
本記事では
「PEラインとリーダーの結び方ってどんなものがあるの?」
「どの結束⽅法が⼀番強度が強いの?」
といった、あなたの疑問やお悩みを解決いたします!
ノットの実際の画像を含めながら、組み方について分かりやすく解決しますので是非最後までご覧ください!!
PEラインとリーダーのおすすめの結び方はこの7つ!
- FGノット:一番人気の結束方法
- 電車結び:もっとも簡単にできる
- SCノット:簡単な割に高い強度!大注目のノット
- PRノット:通称ボビンノット。専用の道具で作る最強ノット
- キングノット:村田基が考案のツイストノット
- ファイヤーノット:初心者にお薦めのノット
- SFノット:バランスの取れた元祖摩擦系ノット
それでは1つずつ解説していきます!
FGノット|一番人気の結束方法
リーダー結束の方法で一番人気の高い結束方法がFGノットです。
摩擦系ノットの代表格のFGノットの特徴はなんといっても結束強度が高い事です。
しかしながら結束方法が複雑なので、習得できないアングラーもいます。
また結束方法の複雑さゆえ、風が強い日等に現場で組みなおすことも難しいです。
FGノットのメリット
- 結束強度が高く信頼性がある。
- 結束部が比較的小さくまとまりガイド抜けが良い
FGノットのデメリット
- 結束方法が複雑
- 現場での結束が困難
ラインノッター(ノットアシスト)の使用も視野に入れる
FGノットはPEラインとリーダーにテンションをかけ、結ぶことが重要です。
どうしてもFGノットが結べない方はラインノッターを使用しての結束を行うのも良いかもしれません。
詳しくはノットアシストの使い方完全ガイド|FGノットをマスターしよう!で詳しく解説しています!
電車結び|もっとも簡単にできる
電車結びは結束の容易さがゆえに、古くから利用されてきた結束方法です。
電車結びというだけあって、結び目と結び目を連結させる方法です。
それぞれのラインにユニノットを結び、それぞれがくっつく格好です。
筆者はPEライン自体をリールに乗せる際に、番手が大きめのリールの下糸との結束に必ずこのノットを使用します。
強度は弱いですが、使いどころを間違えなければ非常に便利なノットです。
電車結びのメリット
- とにかく結束方法が簡単
- 簡単がゆえに時合を逃しにくい
電車結びのデメリット
- 強度が弱い
- 強度が弱いゆえ、大きなターゲットには全く向かない
SCノット|簡単な割に高い強度!大注目のノット
SCノットは近年、その実力から注目を集めているノットです。
FGノットのように複雑な結束手段でないにもかかわらず、FGノット以上の結束強度がある摩擦系ノットです。
実は筆者もSCノットの愛用者で、FGノットから切り替えて3年ほどたちました。
SCノットもFGノット同様にある程度のテンションをかけることは重要ですが、構造上テンションをかけることにそれほど注意する必要がありません。
筆者は自宅でノットを組んでいく派なのですが、このノットならば現場でラインブレイクした際でもすぐに組みなおせます。
皆さんにもおすすめのノットです。
SCノットのメリット
- 結束方法がそれほど難しくない
- 強度がとても高い
SCノットのデメリット
- FGノットに比較すると、やや結束部が大きい。
PRノット|通称ボビンノット。専用の道具で作る最強ノット
PRノットは対大物用に考案されたノットです。
結束強度が100%に限りなく近く、最強のノットです。
基本的には各社から販売されているボビンノッター(名称はさまざま)を使用して結束するのがPRノットです。
よくナス型オモリで代用している人もいますが、正確にはボビンノッターを使用して結束するものだけをPRノットと言います。
ナス型オモリをぐるぐる振り回す方は危ないですし、どうかお気を付けてください。
PRノットのメリット
- 強度がとても高く、大物をターゲットにできる
- 道具さえ使えばさほど結束は難しくない
PRノットのデメリット
- PRノッターの使用が大前提なので、それが初期費用になる。
- ノッターを現場に持ち込まなくてはならない
- ノットの結束部が長くなるため、キャスティングゲームには不向き
キングノット|村田基が考案のツイストノット
キングノットはあの村田基氏が考案した、ビミニツイストによるダブルラインと8ノットを組み合わせた摩擦系ノットです。
結束強度はFGノットと同等なので、簡単な割に強いノットです。
慣れたら速いノットですが私個人的にはそれほど簡単なノットにも思えません。
しかしながらビミニツイスト部分はダブルラインになるので、大物とのやりとりにもなかなか安心感はあります。
ダブルライン部がありますから、リーダーは短く取りガイドの中にダブルライン部は巻き込まないように注意が必要です。
キャスティングゲームで使用もできますが、船上でのジギングに向いたノットです。
キングノットのメリット
- 慣れたら早く組める
- 現場での結束もやりやすい
- 強度が比較的高い
キングノットのデメリット
- それほど簡単な結束方法ではない
- ダブルライン部分があるため、基本的にリーダーは短くしかできない
ファイヤーノット|初心者にお薦めのノット
ファイヤーノットはかなり手軽で、初心者には特におすすめのノットです。
リーダーとPEラインを撚り合わせて結束するいわゆる【摩擦系ノット】の中では、かなり簡単な結束方法です。
筆者もFGノットをマスターする前にはこのノットを使用しておりました。
しかしながらこのノットも60%程度の結束強度なので、ライトゲーム向きでしょう。
このノットもよほど強風でなければ現場で組みやすく、ライントラブルが起きた際に『とりあえず』の場面で結びやすく重宝することでしょう。
ファイヤーノットのメリット
- 結束方法が容易
- 現場での結束にも向いている
ファイヤーノットのデメリット
- 結束強度はさほど強くない
SFノット|バランスの取れた元祖摩擦系ノット
SFノットも摩擦系ノットの代表格で、元祖摩擦系ノットとの呼び声も高いです。
FGノットと同じように数回の編み込みとユニノットを組み合わせたノットです。
FGノットより簡単で、ファイヤーノットより難しいイメージです。
このノットも比較的簡単ですが、編み込み手順があるので現場での結束にはやや不向きといえます。
このノットも結束強度は並ぐらいですがファイヤーノットよりは強く、ライトゲーム寄りのノットです。
SFノットのメリット
- 結束方法が比較的容易
- 簡単さとある程度の強さを兼ね備えている
SFノットのデメリット
- 現場での結束はやや難しい(釣行前に結んでおくのがオススメ)
PEラインとリーダの結び方まとめ
それでは最後にPEラインとリーダーのオススメの結び方の要点をまとめます。
- FGノット:一番人気の結束方法
- 電車結び:簡単だが強度が弱い
- SCノット:簡単なのに高強度!注目のノット
- PRノット:専用の道具で結ぶ最強のノット
- キングノット:ダブルラインを使用したジギング向きノット
- ファイヤーノット:初心者にお薦めのノット
- SFノット:バランスの取れた元祖摩擦系ノット
PEラインとリーダーとの結束は釣りを始めたての頃は、誰しもが苦戦します。
冒頭でも述べたように、様々なノットをマスターし組んだノットで釣れた魚は本当にうれしい一枚です。
どんなにノットを組むことに自信が持てたとしても、不意な大物にラインを切られ
「このノットでこの釣り場に行ったことが間違いだったかな?」
とか、何年と釣り歴を重ねても考えたりすることがあります。
ロッドやリール、ルアーは高価なものほど使い心地も良いし大きな魚に負けない性能があります。
しかしノットはそれ自体が釣り人本人の『手作り』で釣り人の魂が宿るといっても過言ではありません。
どのノットも覚えて損はないノットですので、この記事を参考に色んなノットで釣りに出かけていただけると幸いです。