PEラインとリーダーの結束で近年、注目を集めているSCノット。
手順が比較的簡単で、初心者でも慣れたら強度の高いノットにすることが可能です。
筆者もここ2、3年はSCノットでの結束を行うことが多いです。
本記事では
「SCノットってよく聞くけど、どんなノットなんだろう?」
「チャレンジしてみたけどすっぽ抜けてしまった」
というような釣り初心者の疑問・お悩みを解決いたします。
写真つきで分かりやすく解説いたしますので、是非最後までご覧ください。
SCノットの結び方を7ステップで解説
ここからは写真つきで工程ごとに解説いたします。
とても良いノットなので、覚えるまで何度も写真を見ながらトライしましょう。
1.PEラインを二つ折りにする
まず、PEラインを二つ折りにします。
巻き付ける部分が20cmほどで、端線側も15センチほど取るようにすると結束時に引っ張ったり補強をする際にやりやすくなります。
2.リーダーに重ね、重ねた部分を交点にして25回から30回巻き付ける
この時のコツは、隣同士との巻き付けが重なってもよくありませんし離れすぎてもよくありません。
理由はノットの強度が落ちるだけでなく、すっぽ抜けの確率が上がります。
写真のように密になるように指で間隔を詰めながら巻き付けましょう。
3.巻き付け終わったPEラインの輪っかにリーダーを入れる。
写真撮影のために多少長くとりましたが、この輪っかの部分は長くても1.5センチぐらいを上限にするのがコツです。
もちろん極端に短くなるのもよくありませんが、1センチから1.5センチの間ぐらいがベストです。
理由は次の締めこみ工程で緩みにくくなるためです。
4.輪っかの部分を倒していく
リーダーを通したら、PEラインの輪っかを巻き付け部を包み込むように向こう側に倒しましょう。
ここでほとんどノットの善し悪しが決まります。
巻き付け部がぐちゃっとほどけてしまうと当然NGです。
もしそうなってしまったらステップ1からやり直しましょう。
5.ツバ等で水分をつけ、締めこんでいく
この時のやり方は、極力リーダー端線を口でくわえるようにしましょう。
歯でかんだ時に滑りにくく、締めこみやすくなります。
そして、一番のコツは写真のようにY字のような感じでPE・リーダー本線・リーダー端線に三方向に均等に力をかけることです。
最初は2・3割の力で締めこみ、キュッと滑らずに締めこみが出来たらきちんと力を込めて締めこみましょう。
ここまでのステップで巻き付けたラインが重なっていたり緩んでいると、この締め込みが出来ずノットがツルツルとリーダー上を滑ります。
6.リーダー端線とPE端線をカットし、リーダーには焼きこぶを作る
ライターで焼きこぶを作り、抜けを防止しましょう。
ノットがしっかり決まっていれば必要がありませんが、決まったように見えたノットもキャストをするうちに弱まったりもします。
そのときにすっぽ抜けを防止するために必ず入れましょう。
7.完成!
SCノットの完成です!!
上手く結束できると、非常に美しい結び目になるはずです。
筆者は神経質なので、PEラインの端線で本線に対しハーフヒッチを8回ぐらい行い補強します。
またSCノットは上手く決まれば簡単で高強度ですが、FGノット等に比べると結束時の締結にはコツが要ります。
完成した後にリーダーとPEラインを引っ張り、抜けないか確認してから釣りを開始してください。
筆者もSCノットに慣れるまでは、よくこの確認の時点で抜けていました。
慣れてしまえば2・3分で組めてしまうようになるのではないでしょうか。
筆者もやればやるほど慣れていき、今では1分台で完成させることができるようになりました。
SCノットの結び方 まとめ
それでは、SCノットの結び方についてまとめます。
- 巻き付け時は隣同士と重なったり離れすぎないように注意する。
- 輪っかの部分は上限1.5センチ程度を目安にする。
- PE・リーダー本線・リーダー端線に三方向にY字に均等に力をかける。
- 完成した後にリーダーとPEラインを引っ張り、抜けないか確認してから釣りをする。
SCノットは手順を覚えコツをつかめば、強度が高い画期的なノットです。
慣れるまでは時間を要しますが、今までのノットよりも早く結束できるようになるかもしれませんよ!
この記事を参考にし、皆さんの釣りがさらに充実すれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。